考え事




コンビニ人間【小説】

マレーシアの某宿に誰かが置いていった日本語の小説。何となく読んでみると、これがかなり考えさせられる内容だったので紹介したいと思います。

タイトルは「コンビニ人間」。

「普通」とは違う考え方をする女性が主人公。社会に馴染めず周りからは心配されるが、コンビニでバイトすることで何とか社会との接点を保っているというお話。

コンビニは今の日本を最も象徴しているものだと思う。

24時間営業で便利。店内は清潔で整理が行き届いている。管理されたその箱は精密に動く機械のよう。しかし、その動きを乱す者はすぐさま排除されてしまう。そしてコンビニの外にある日本という社会も同じように精密機械なんです。

みな社会にとけ込むために自分の中にある個性を多かれ少なかれ殺して生きている。何かに属している限り、どの国の社会に居てもどの会社で働いていても、それは同じなんです。

その中で生きる息苦しさのようなものが小説からは伝わってくる。

 
「コンビニ人間」とは、日本の「普通」や「常識」と呼ばれているものを鋭く意識化(言語化)した小説だと思う。 

 
 
ただ、人間は旅をしている間だけは、その息苦しさから開放されると思う。なぜなら外国では自分は異物として当然の存在だから。旅は普通や常識から逃れる手段の一つだと言えるかも知れない。




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この記事を書いた人 : タミオー / Tamioo
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